今月の句会は桜の季節のせいか、珍しく指導の南雲先生から良い句が多かったとお褒めの言葉をいただきました。兼題は「声」、席題は「雲雀」でしたが、以下今月の入選句です。
古雛の疵さすりつつ蔵ひけり 石沢 貞男
大歓声満開の花持ち 八尋 晃
軽く押す庫裡の呼び鈴糸ざくら 沼田 重子
桜散り始まる頃の少し欝 蓮尾 碩才
揚雲雀声高らかに降下せり 坂井 正巳
少年の声変りして春一番 下山 道郎
今回から句会メンバーの紹介を行います。
先ずは花房俊明さんですが、当「どうしん俳句会」の代表世話人でこの句会のただ一人の創立メンバーです。句柄は有季定型、花鳥諷詠の基本をベースに、当意即妙、時事俳句に至るまで幅広い作品を披露しています。米寿を超えてなおパソコン、スマホを操り句会を引っ張っています。以下主な春の句です
「笛吹きの里むせ返る桃の花」
「柴又は昭和のにおい草だんご」
「つちふるやシルクロードの夢と欝」
「春立つやチワワの耳のピンと立つ」