6月句会は、恒例の第2火曜日午後開かれましたが、今月も3名の欠席があり、11名の句会でした。
兼題は、津田良夫さん出題の「ほたる」でした。投句数は16句、その中に「蛍」のほか、「蛍火」「夕蛍」「川蛍」「姫蛍」「恋蛍」の句がありました。
また、5月20日関西同友会ハイキングクラブ恒例のハイキングが京都洛北の鞍馬山で行われ、参加した菅治さんがその様子を投句されました。当に吟行句ということでしょうか。
今月も投句された56句の中から、高得点句を中心に1人一句ご紹介いたします。
ハルカスの見下ろす夜景梅雨湿り 大屋 真理子
やまい癒え紫陽花めでてひと呼吸 尾上 俊平
涼しさや貴船の風に水の音 菅 治
アベックの背に寄り添いて恋蛍 高田 信義
ウクレレの糸緩みがち梅雨に入る 津田 良夫
顔が口餌を催促燕の子 虎井 勝義
跡継ぐと喜ばす子の田植えかな 西岡 重毅
暫し閉じ蛍の写るその瞳 二反田 昌雄
ホタル舞うふる里今は思い出に 水川 秀樹
紫陽花の深き紫紺に刻忘れ 森 茂生
明滅の軌跡の乱れ恋蛍 横田 侃
紫陽花の息づく姿通り雨 吉田 慶三
眠る子の夢に見せたきほたるかな 石澤 貞男
溌剌と白いセーラー更衣 井上 知登