12月の句会
今月の題は「読」と季語の「石蕗の花」です。
石蕗は海岸や里山、畦道などに自生し、初冬に菊に似た黄色い花をつけるため、「石蕗の花」は冬の季語になっています。因みに「石蕗(つわぶき)」だけでは春の季語です。
12月の句会は投句も含め81句と出句が多く、なかなかの激戦になりましたが、南雲先生の特選は大崎太郎さんの「小春日やノンフィクションの読後感」が入りました。
以下今月の先生入選5句と会員4名の当月句を掲載します。
今月の入選句
夜よりも昼の寂しき石蕗の花 桑島 久乃
あだびとの心は読めぬ漱石忌 花房 俊明
茶柱に小さき幸せ日向ぼこ 沼田 重子
庭石を抱えておりし石蕗の花 大崎 太郎
読経の声澄み渡る石蕗の花 野崎 幾代
今月の会員句
しなやかに風押し戻す石蕗の花 鹿児島俊之
読み終えし本の輝き冬日和 浅野 浩利
石蕗の花龍馬も見しや土佐の海 佐道 正
建長寺シャンソン似合う紅葉狩 土方 元夫
<句会忘年会>
句会終了後恒例の忘年会を、銀座4丁目交差点近くのすし店で行いました。南雲先生もご息女のエスコートで、おりしもクリスマスイルミネーションで輝く銀座通りを散策後、参加されました。席に着くや先生から「年忘れ・忘年」の季語を入れて1句作れと指示があり、一同早く飲みたい一心で何とか提出し無事忘年会がスタートしました。
今年も「どうしん俳句会」は新しい会員も増え充実した年になったと思います。また来年も元気よく、俳句を楽しもうと心に誓いながら散会しました。