年が改まって1月13日が初句会でした。3名が欠席しましたがいづれも投句され、新たに藤井桂子さんが加入されました。更に女性1名が見学され選句に加わりました。総数14名の出席で、投句数64句と新年に相応しい賑やかな句会となりました。
兼題は、冬の季語(年の暮、河豚)と新年の季語(初夢、十日戎)が出題されました。
それぞれの高点句を中心に一句づつ鑑賞していただきます。お楽しみください。
六地蔵全て新調年の暮 二反田昌雄
初稽古心うきうき髪かざり 藤井 桂子
袋競り跳ねる河豚見て高値指す 水川 秀樹
毛布干すその傍老猫のっそりと 森 茂生
里神楽屋号飛びかう夜半すぎ 横田 侃
残されて偲ぶ月日や年の暮 吉田 慶三
寒晴れの虚空に浮かぶ古城かな 渡辺 恬
ながらえてやっと股ぎし去年今年 石澤 貞男
初夢や八十路の行く方霧模様 井上 知登
愛犬の散歩そそくさ年の暮 大屋真理子
この年の夕餉を締める年越そば 尾上 俊平
雪の上妻と二人のつけた路 菅 治
初詣出雲大社で四拍手 高田 信義
日記帳閉じて静かに年暮るる 津田 良夫
山茶花の次々蕾ひかえをり 虎井 勝義
参道の脇に番傘寒牡丹 西岡 重毅
会員の選んだ高点句の一番は、津田さんの「日記帳閉じて静かに年暮るる」の8点句でした。二番に菅さんの「雪の上妻と二人のつけた路」の6点句、三番は二反田さんの「六地蔵全て新調年の暮」と、西岡さんの「参道の脇に番傘寒牡丹」の5点句でした。
皆さんはどの句が気に入りましたか。ご感想をお聞かせください。 (井上知登 記)