4月の句会
今月は久し振りに南雲先生がお元気な姿でご出席いただきました。やはり指導者がいると句会も緊張感があり充実した半日でした。
先生からは「今日の作品は俳句としての形は一応できているのですが、惜しい事に、中身が付いてきていない感じの句が多かったと思います。たしかに、句の方向性はしっかりしていて、形は出来ているのですが、中身の内容の表現が、今一つ出来ていないために、一句が薄く安易になっているものが多かったように思います」と厳しい指摘がありました。
(先生が出席した句会の写真を添付します)(蓮尾 碩才 記)
今月の入選句
方丈に鐘の音を溜む春の雨 蓮尾 碩才
自転車の寝ころんでいる春の土手 沼田 重子
春灯グリム童話の森にいる 佐道 正
耕しの土に汽笛のよくひびく 桑島 久乃
ぬけきれぬ妻の方言山笑ふ 野崎 幾代
方言はなつかしきもの春休み 八尋 晃
今月の会員句
古き家守るかたちに紅椿 浅野 浩利
花冷えの古木の意地の二つ三つ 花房 俊明
川沿ひの大地の息吹春の草 土方 元夫
片方の耳寄せ合ひし万愚節 中島 篤三
ひとひらの生き残る知恵花筏 小川 亶