タージマハルを見ようと猛暑乾期のインドに行ってみた。ニューデリーまで飛び、南西のジャイプールで二泊。そこから真東にタージマハルのアグラで一泊。
そして北西に約200KM三角形の頂点ニューデリーに戻る実質4日の旅である。
ニューデリー空港から深夜の街を駆け抜けると、トラックのラッシュである。どのトラックの後部荷台にも「Brow Horn」手書き文字。インドでは追い抜きをかけるときは必ず警笛を鳴らさねばならぬ。いやそのうるさい事。
どの街でも、野良牛、ロバ、ヤギ、ウマ、犬がうろついている。イノブタがどぶ川で水浴びをし、ごみの山ではホルスタインが何か食っている。不思議な街の光景だ。これを見るだけでも一度はインドに行く価値がある。
そしてインドの以インドたる所以はカレーだ。インド人の骨と肉はカレーで出来ている。そしてマサラという香辛料入りのミルクティー、チャイだ。これがインドの食事の基本であり全てだ。生まれてからガンジス河で灰と撒かれるまでカレーとチャイの一生だ。食事にカレーとそれ以外というカテゴリーはなく、野菜派かそれ以外派の区別しかない。しかしたった4日12食全てカレーというのはある意味異常な体験だ。これだけでも一度はインドに行く価値がある。
タージマハルは確かに偉大な建築物だった。その大きさに圧倒された。しかし昔見たピラミッドの方が若さもあったのか感動が大きかったようだ。