11月の句会
今月の題は「朝」、季語の兼題は「大根」でした。
風邪のシーズンか今月は欠席者が多く14人の句会となりましたが、欠席者からの投句も多く、選句ではやはり激戦で、高得点の句が先生の選に入らないなど変化の多い句会となりました。先生からの講評は、今月の句は遠慮がちな句が多くもっと思い切った詠い方をした方が良いとの指摘がありました。
写真は10月の句会特選第一席句「生といふ明日のありて木の実落つ」の浅野 浩利さんです。
今月の入選句
土の香をからだに受けて大根ひく 桑島 貞明
町抜けて広がる空や懸大根 佐道 正
彩りに別れを告げし落葉焚 蓮尾 碩才
大根の鍋の中なる存在感 花房 俊明
掛大根つくばの峰は双耳なり 中島 篤三
茸山ひとり場所知る少年期 井上 知登
ふ揃いの大根干して軒白し 浅野 浩利
今月の会員句
卒寿越へ義母の無口の冬日和 中川 昌明
朝刊の記事はればれと文化の日 土方 元夫
風の味陽の味も込め干大根 小川 亶
柿吊す渋抜く日々の和みかな 大崎 太郎
友情の味はうす味ぶり大根 徳弘 多史
大根畑沖より碧き風を受く 桑島 久乃
蓮尾 碩才記