第68回定例句会は7月11日 出席者16名欠席投句2名、今月より隅田清さんが新しく入会され、うめしん句会は益々盛況となりました。
7月の兼題は勝浦出題の「風鈴」です。 日本の夏の風物詩と言えば 打ち水、縁台、風鈴など涼しさを目や耳で感じて、夏の暑さに一服の清涼感を得る工夫をしたように
思います。
今月の写真は奈良県橿原市のおふさ観音、通称風鈴寺の圧倒される見事な風鈴です。
盛夏のひととき、風鈴の音色が涼風を運んでくれますように~~ご鑑賞ください。
高得点句
ダム放流万緑分かち轟けり 虎井勝義
風鈴の無数の音色寺覆ふ 水川秀樹
今月の会員句
人知れず風鈴誘ふ夜風かな 石澤貞男
下町の素人芝居梅雨忘る 井上知登
気まぐれに夜半の風鈴闇を切り 菅 治
おさなき日記憶に残る夏祭り 隅田 清
青い目で風鈴見つめ何思う 高田信義
風鈴や風呼びてしたりげに鳴る 津田良夫
風鈴を揺らして風の遊びかな 西岡重毅
木地の匙蜜豆掬う道の駅 二反田昌雄
風鈴や母との昼寝想い出す 沼井孝次
夏の夜明けまで看取り精尽くす 深田浩士
秒針もゆっくり進む熱帯夜 藤井桂子
ゆく夏をべったり過ごし虚脱感 森 茂生
大夕焼隠岐一島はくろぐろと 横田 侃
俄雨絶えて久しき夏つばめ 吉田慶三
残照の仏間に風鈴座禅中 渡辺 恬
はたた神渡りしあとの夕明り 勝浦かよ子
次回は8月11日兼題は「盆」です。 俳句の季語でいえば8月は「秋」となります。
盂蘭盆会、花火、朝顔なども秋の季語として扱われます。
暑さはまだまだですが、俳句でちょっとブレイクいかがでしょうか。 (勝浦 記)