7月10日第80回定例句会 6月18日は大阪府北部を震源地とする震度6弱の地震に見舞われました。幸いにも句会メンバーは大した被害もなく、一様に安堵しての句会となりました。多方面からの安否のお問合せをいただきましてありがとうございました、感謝申し上げます。
今月の兼題は西岡重毅さん出題の「かき氷」です。夏の風物詩とも言えるかき氷ですが、昨今はいわゆる『インスタ映え』と呼ばれるかき氷に列を成す様子が見受けられ、値段の高さも我々には驚くものがあります。
今月の写真は大阪市中崎町商店街の、懐かしさの漂うかき氷のお店です。
今月の特選句
つんと来てさても可笑しやかき氷 石澤 貞男
宇治山を崩す一匙かき氷 勝浦 かよ子
赤黄白子等それぞれのかき氷 二反田 昌雄
今月の一句
大音響夜空にわたる雷鳴が 尾上 俊平
院の庭梔子の花今日の白 菅 治
氷屋の床几に並び赤黄白 高田 信義
かき氷マッターホルンに仕上がれり 津田 良夫
薫風や郷土俳壇初名乗り 虎井 勝義
玉葱をネットで吊す風の道 西岡 重毅
真昼時家族でつつくかき氷 深田 浩士
夏のれん宅配便の音届く 藤井 桂子
かき氷崩れ案じる長電話 森 茂生
宿題のうんちくたれてかき氷 横田 侃
サッカーに興ずる子等や梅雨晴間 吉田 慶三
次回は8月7日、兼題は「立秋」です。立秋は8月7、8日頃にあたり、この日以降の暑さは「残暑」となります。まだまだ秋の実感はありませんが、その微妙な感覚を俳句で表現できればと思います。 次回もお付き合いください。
(勝浦 かよ子記)