AD社「災害対応バックアップセンター」訪問記

あいおいニッセイ同和社「災害対応バックアップセンター」訪問記

2018年12月、あいおい会幹事の方に誘われ、あいおいニッセイ同和社の「損害サービス業務部 災害対応バックアップセンター」を新宿ビル18階にお訪ねし、現状を伺いました。

AD社 災害対応バックアップセンター

1.バックアップセンター(BUC)の概要
台風21号(9/4)・24号(9/24)と北海道地震(9/6)の事故受付件数は、約22万件にも上り(東日本大震災での事故受付件数は約12万件)、BUCではその事故受付から支払いまで、事案を集中化・一括処理を行っています。また大量の事案に対応するため、業務の流れを「事故受付から協定・支払い」まで12の工程に分けてチームを編成しています。

2.RPAチームの立上げ
(RPA:Robotic Process Automation・・・ロボットによる業務自動化)
BUCでは9月中旬から開発に入り、2週間程度で稼働を開始。すでに契約回答出力、事故登録の7割をRPA化し、支払報告書の入力への導入も検討中です。人間の6倍の速度でかつ正確な処理が可能で、迷ったり疲れたりしません。訪問時は2名のスタッフがPC6台の稼働状況を監視していました。休み明けなど大量のFAXへの対応など、全国の営業店、SCへの展開が期待されます。

3.地震保険SC・・・9月6日に発生した「北海道地震」の支払い担当部門です。
地震保険の支払いは、現地での立ち合いが必要なので、工程が現地と地震保険SCにまたがります。受付た案件を速やかに登録し北海道へ送ることが大事です。その後、立ち合いの報告書が来たらできるだけ早く支払いできるよう、案件の渋滞がないように人員配置を毎日考えて対応しています。

4.これまでを振り返って(BUC 桂 所長 談)
「災害対応バックアップセンター」は、本社損害サービス業務部に所属し、新宿ビル18階をメインフロアとする拠点です。2018年大阪北部地震以降インフラを拡大し、同ビルの5フロアを占めるまでの規模となりました。ピーク時には本社支援要員150名(本社中心に在京の各組織から)、損サ支援要員200名(全国のSC、損調社から)、協力会社・派遣社員220名(電話受付や後方業務)など総勢570名が災害対応をしました。

桂所長(右端)とコアスタッフの皆さん

5.訪問を終えて
2018年の漢字一字が「災」となったように、自然災害が多発し損保社にとっても厳しい年となりましたが、全員参加の損害サービスを展開して、迅速な処理をされていることに感銘を受けると同時に新しい技術を導入して省力化を図るなど私の古い知識では想像できなかったことを見学できました。
会社を挙げて、災害対応に当たってこられた社員の皆さん、本当にご苦労様でした。
今後も大変頼もしい損害サービスの益々の充実を期待して新宿を後にしました。

同友会本部 山口芳彦

お客様からの感謝の声

 

カテゴリー: 会員のみなさんの広場   パーマリンク