高原列車に魅せられて

                                    関東甲信越  西川純一郎

 高原列車に揺られ、四季の移り変わり彩りを味わう愉しみをしている。年に数回程、山梨県小淵沢と長野県小諸を結ぶ小海線(JR東日本)に乗車し、季節の移り変わり、趣を愉しんでいる。沿線には幾つかの高原リゾート、美術館、アウトレットが並び構えている。爽快な風の下、牛たちがのんびりと草を食み、たおやかな牧場風景、雄大な景観を眺望できるパノラマリフトのある清里、酪農が盛んで高原野菜畑が広がりJR線最高地点(1375m)を通過する野辺山、信濃川(千曲川)の源流がある信濃川上を経て静かに佇む湖畔に宿泊所やキャンプ場が点在し、遠くに八ヶ岳連峰を望む松原湖辺りが最も好きである。 一年を通して季節毎に車窓からの景色が堪能出来る。山麓からの広々とした裾野、澄み切った空、満天の星、郷土の人々との素朴な語らいに都会では味わえない開放感がある。それらに身を委ねるひとときが愉しく、心と身体をリセットさせてくれる。都心からの交通の便(アクセス)も良く、利用するハイブリッド車は発車時にとても静かで心地良い。二十代の頃から慣れ親しんできた小海線(八ヶ岳高原線)は日本で最も天空に近い高原鉄道であり、私の心のオアシスである。

P1010761高原列車~写真

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