うめしん俳句会(関西)は、毎月第二火曜日にフェニックスタワーで定例句会を開いています。12月の句会が、設立後25回目の句会でした。出席者は会員14名のところ12名出席でした。欠席者も投句されました。
関西の俳句会は、設立後新しく、まだ外部からの指導者を置いていませんが、会員が考えを述べ合い、勉強した知識を披露して和気藹々のなかで、親睦を図っております。
また、句会終了後は席を変え、地下のビアホールで改めて俳句談義に、また近況報告に花を咲かせております。
次に、昨年の12句会の俳句の一部を紹介します。兼題は「落葉」(大屋さんの出題)でした。
青春を秘めし落葉の栞かな 石澤貞男
風遊ぶからころさらと柿落葉 井上知登
ネイルにも白色添える雪シール 大屋真理子
かにかくに落葉ふみつつ遠き雲 尾上俊平
山門の仁王のごとく落葉踏み 菅 治
冬入り日影絵で和む親子の手 高田信義
マロニエの落葉しぐれの二人連れ 津田良夫
惜しまれて粧ひ仕舞ふ枯銀杏 虎井勝義
小春日や夜のお誘い断れず 西岡重毅
落葉踏む音競い行く通学路 二反田昌雄
露天風呂落葉も湯華もお友だち 水川茂樹
落葉踏み何時しか癒える足の裏 森 茂生
竹島を向く碑や冬怒涛 横田 侃
落葉舞う風に追われる朝の道 吉田慶三
「句誌 うめしん」創刊号の発行
うめしん俳句会は、関西同友会が平成23年12月会員の親睦を図るため創った同好会の一つです。設立時の会員は、男性ばかりの11名、平均年齢75歳という特異な結社です。発足後2年漸く発行資金の目処がたち、創立句会から24年末までの句会、13回分の俳句をまとめた句誌を発行しました。この時期は俳句に接するのが初めていう集団が意気と情熱でもって俳句という文学に取り組んだ創成期で、その意気込みが掲載した俳句の中に滲んでいます。
出版記念会を忘年会も兼ね、同友会春名顧問の出席を得て、北新地の行きつけのスナック奈美で開きました。