サッカー「浦和レッズ」のドキュメンタリー映画を観ました。題名は「We are REDS! THE MOVIE 開幕までの7日間」。撮影が佳境に入った3月8日のホーム開幕対鳥栖戦で、「JAPANESE ONLY」の差別的横断幕事件が発生、急きょ映画の構成を変更し、23日の前代未聞対清水との「無観客試合」の様子も紹介されています。ファンの歓声なし、聞こえるのは選手の声とカメラマンのシャッター音という虚しさがグラウンドに漂っていました。
日本にサッカーが伝えられて140年、浦和レッズが誕生して22年、浦和の住人歴は途中の単身赴任を含めると21年にもなります。決してレッズの熱狂的ファンではありませんが、勝ってくれることにより、街の発信力が強まり、経済的効果も期待できます。何より「浦安」と間違えられ嫌な想いをすることも少なくなるかなとの思いもあります。
かつてJリーグの優等生だった草の根ファンも、一部の狂気的サポーターの台頭でスタジアム内外でのいざこざ、ファンが集まる居酒屋で騒動を起こすなど、心ある市民が近寄り難い雰囲気になっていたことは否めません。
信頼を回復し再出発するのに絶好の映画公開だったと思います。エンディングは「絆を取り戻そう」「団結しよう」「ひとつになろう」の文字でした。次元は全く違いますが、2005年以降現役時代最終コーナーに取り組んだ「信頼回復」運動を思い出してしまいました。(埼玉県内8館・都内2館で公開中)