初句会の一句(うめしん句会)

平成23年12月発足以来五回目の初句会を迎えることができました。この間一人の

退会者もなく、月一回の定例句会も50回を数えることができました。

初句会は、新年早々の1月12日開催し、出席者は14名で欠席投句者は2名でした。司会は横田さん。兼題は横田さん出題で、冬の季語は「年の市」新年の季語は「賀状」

でした。

選句者の多かった句を中心に、ひとり一句、披露いたします。(井上記)

大屋真理子  古き友笑顔の浮かぶ年賀状

尾上 俊平  屠蘇祝ひ正座くずして祝膳

勝浦かよ子  箸かうて今が幸なり歳の市

菅  治   落葉道絵になる和服東福寺

高田 信義  冬ぬくし弓弦羽の杜絵馬つるす

津田 良夫  抱かれてポストに賀状入れる稚児

虎井 勝義  生存の証明といふ賀状かな

西岡 重毅  駅長も出でてホームで除夜の鐘

二反田昌雄  片言も値切る黒門年の市

藤井 桂子  初詣お願い前の自己紹介

水川 秀樹  爆買の身振り手振りの年の市

森  茂生  賀状受けかってのときめき失せにけり

横田 侃   黒潮のごと墨痕の賀状来る

吉田 慶三  軒を出て古里遠き冬の月

渡辺 恬   歳の市先手万手に福の神

石澤 貞男  永らえしこと知らせあふ賀状かな

井上 知登  茅渟の海まっすぐに割る初日の出

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