第66回定例句会は4月11日。 その日より大阪造幣局の桜通り抜けが始まり
遅かった桜が一斉に満開となりました。
今句会は参加者12名、欠席投句1名で、兼題は西岡さん出題の「みどりの日」
です。
みどりの日は4月29日の天皇誕生日記念の昭和の日から平成19年に5月4日の
「みどりの日」として制定されました。
「豊かな心を育む日」としての兼題と、春爛漫の想いを句に寄せての出句です。
句会当日、全員が南雲先生のご逝去を知ることとなりましたが、悲しみの中で
句会は粛々と行いました。 南雲先生には約5年にわたり投句でのご指導を受け、
私たちにとってはかけがえのない「師」でありました。
ここに永年のご指導に対して深く感謝するとともに、心からご冥福をお祈りい
たします。
今月の高得点句
残る鴨余す湖面の広さかな 横田 侃
閂を掛け一日終ふ桜守 二反田昌雄
今月の会員句
春眠しとぎれとぎれの句作かな 石澤貞男
みどりの日スコップにぎる小さな手 藤井桂子
緑の日年に一度のボランティア 水川秀樹
山里に桜と微笑む摩崖仏 渡辺 恬
菜花畑虫の歩みよ人の影 菅 治
君が代に涙なみだの春場所か 高田信義
恙無く生きる喜びみどりの日 津田良夫
鯉のゐて万朶の桜桃源郷 虎井勝義
見下ろせばさくらさくらややま吉野 西岡重毅
みどりの日見初めし君は池の縁 森 茂生
カーテンに包まれてをり春愁ひ 勝浦かよ子
次回5月は季題では初夏です。
兼題は「更衣」さてどのような初夏でお目に掛かれますでしょう。
(勝浦 記)