4月10日第77回定例句会 出席者桑田講師はじめ12名、投句3名。
今月の兼題は菅 治さん出題の「囀り・百千鳥」です。
小鳥の鳴き声は春の象徴であり、求愛や縄張りを知らせているといわれます。
桑田講師より兼題についての解説と例句を紹介いただき、説明になりがちな季語であり、捉え方の難しさを踏まえて勉強する句会でありました。
今月の写真は栃木県あしかがフラワーパークの白藤です。これからGWにかけて、絢爛たる姿を披露してくれます。
今月の特選句
雨戸繰る目に春光の射し来たる 虎井 勝義
幾多郎の思索疎水の花筏 二反田昌雄
笹舟の曳くや高瀬の花筏 勝浦 かよ子
今月の一句
リハビリの手足のびのび花筵 石澤 貞男
こきざみに草木ふるわす百千鳥 大屋 真理
いずこより囀り続くきょうの朝 尾上 俊平
比良山の風に花散る鳰の海 菅 治
様変わり桜と城と外国人 隅田 清
美酒美味と真の友と花筵 高田 信義
桜散る寡黙に酒を酌み交し 津田 良夫
鯖缶と蕗を煮ている母のこと 西岡 重毅
籬垣の結び目弛み椿落つ 森 茂生
百千鳥風土記の丘を揺るがせり 横田 侃
のどけしや静かに揺れる須磨の浦 吉田 慶三
次回は5月8日、兼題は「薄暑」です。 俳句では5月は初夏となり、新緑のすがすがしさや日常の夏への移りを詠みたいと思います。
勝浦 かよ子 記