10月9日第83回定例句会 今月の兼題は津田良夫さん出題の「流星・流れ星」でした。 句会に先立ち、桑田講師より「流れ星」やその関連季語についての説明を受け句会に入りました。句会では講師から、俳句は読み手に意味や感動が伝わることが第一であること(言葉の吟味)、物語(詩)に命を吹き込むベストの季語を選択すること、そして推敲の重要性を厳しく指導されました。
日に日に秋が深まって参りました。 夜空の美しさはこの季節ならではであり、思わず『見上げてごらん夜の星を』♪~そんな気分にさせてくれます。
今月の写真は『銀河鉄道の夜』からいただきました。
今月の特選句
一瞬の一つの命流れ星 高田 信義
流星や百歳までの通過点 勝浦 かよ子
秋刀魚買ひ思はず背筋伸ばしたり 大屋 真理子
今月の一句
片恋のはかなき夢や星流る 石澤 貞男
鈴虫の音にさそわれて秋仕度 尾上 俊平
萩こぼる一夜の嵐ものがたり 菅 治
運動会間近に子らの笑顔あり 隅田 清
百歳も宇宙の刹那流れ星 津田 良夫
あちこちの少しづつ増す金木犀 虎井 勝義
流れ星世界遺産に招かれて 西岡 重毅
幼子の瞳横切る流れ星 二反田 昌雄
インバウンド呼び込む魅力奈良の鹿 深田 浩士
ウエディング星飛ぶ夜の波の音 藤井 桂子
流れ星悔いを残して消えにけり 森 茂生
釈迦堂の矢玉の痕や星流る 横田 侃
北の旅眼下に映ゆる照紅葉 吉田 慶三
次回は11月13日、兼題は「焼き薯」です。 11月は俳句では初冬となり、暖かいものが恋しくなる季節です。 焼き芋の笛の懐かしさと湯気の暖かさをご一緒に鑑賞ください。 次回もよろしくお願いします。
(勝浦かよ子 記)