「我が家の正月」
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。
「京都のお正月」の紹介ということでお話をいただきましたので、我が家のお正月を紹介させていただきたいと思います。
我が家では、12月30日のお餅つきから、お正月準備が始まります。家内の実家で大きなお釜にお湯を沸かし、せいろで蒸したもち米を、石臼でつきます。昔は「おくどさん」でお湯を沸かしていましたが、今はかまどです。つきたてのお餅で作るあん餅やおろし大根餅もさることながら、白蒸しも最高で孫たちの大好物です。つきたてのお餅を丸めてお雑煮用の小餅やお鏡さんを作ります。
餅つきが一段落すると、青竹を切って、門松を作ります。葉ボタンや松を添えるとささやかながらお正月らしい雰囲気になります。
夫婦共々、京都育ちですので、元旦のお雑煮は、当然白みそ仕立てですが、そのお味噌も自家製の白みそを使っています。お雑煮やおせちで新年を祝ったあと、まずはお墓参りに出掛けています。初詣は、自宅のすぐ近くの松尾大社へ参りますが、今年はお天気にも恵まれ、特に大勢の参拝客でにぎわいました。松尾大社はお酒の神様としてご存じの方も多いと思いますが、ゴールデンウィークの頃に咲く「山吹」でも有名な神社です。
さて、今年は「亥年」ということで、京都のイノシシにちなんだ場所を二つご紹介したいと思います。
一つ目は、京都御所のすぐ西にある「護王神社」。ご存じの方も多いと思いますが、足腰の守護神として知られ、境内の「狛猪」に因み「いのしし神社」とも呼ばれ親しまれています。この三が日には大勢の参拝客が訪れ、一時はお参りの列が300m以上にもなっていたようです。また、最近のマラソンブームで、「足腰のお守」がランナーにも人気のようです。私もランニングの時に、ポーチに入れています。
二つ目は、祇園の建仁寺の塔頭「禅居庵」。日本三大摩利支天のひとつ「摩利支尊天」祀られています。開運勝利の神して知られ、七頭の猪の上に座しておられる姿から、境内には多くの「狛亥」があります。最近の京都はどこも観光客でいっぱいですが、ここはひっそりとした佇まいです。
「亥年」生まれの方はもちろんですが、皆様も、京都への機会には、今年の干支にちなんだ場所へ足を延ばされてはいかがでしょうか。
関西同友会 山﨑晃司