第54回散策会・根津神社と周辺
真夏のような暑さになった5月25日(土)、16名が集まり今東京の下町で人気の高い、谷中・根津・千駄木いわゆる「谷根千」の一部を歩くことにしました。
午後1時30分白山駅から散策開始です。駅のすぐ近くは紫陽花の群生で名高い白山神社を訪れます。創建は古く平安時代前期の天暦の時代、現在の本郷に白山権現社として建立されたのが始まりとされています。境内は6月の初めには紫陽花祭りが行われ多くの人で賑わいますが、今は花がやっと咲き始めの状態でした。
白山神社を後に旧山手通りを歩き、団子坂上の「森鴎外記念館」に着きます。ここは鴎外の旧宅で「観潮楼」と命名され、鴎外死後図書館として使用されていたのを2012年に記念館として立て替えられ、鴎外に関する多くの使用が保存されています。
鴎外記念館から団子坂を下り不忍通りに入ると谷根千のメインストリート、この日も多くの観光客が歩いていました。やがて根津神社に到着です。
ここは5代将軍綱吉の兄である甲府中納言綱重の屋敷で、6代将軍綱豊(家宣)が生まれた地であるため根津神社はその産土神となり、宝永3年(1706)綱吉は現在地に社殿を造営しました。権現造りの見事な建築は、本殿、拝殿、幣殿、唐門、楼門、透塀が国の重要文化財に指定されています。
最後は恒例の懇親会、慣れない暑さに喉が渇き切っている面々は、根津駅近くの中華料店にてビールで乾杯、歓談をしたのち、まだ日も明るい午後6時頃お開きとなりました。
(蓮尾碩才 記)